東海道五十三次不完全走破あとがき

子供の頃から皆勤賞はもちろん、夏休みのラジオ体操だってハンコをもらい損ねる日が必ずあるというなにかと物事を最後までやり通す力に欠けるおいらですが、無事に日本橋から三条大橋まで無事歩き通す事が出来ました。
これもWeb上に情報を掲載されていた方や道中道案内して頂いた方、お茶を振る舞って頂いた方、案内の看板を掲げて頂いた方など様々な方々のお陰です。本当に感謝しております。
まぁ車で1時間の所をわざわざ1日掛けて歩く人はそういないと思いますが、失うものは数多くの道楽に較べたらわずかな金額?とかすかな体重と靴底の厚み位で得るものは自信とおそらく一生モノの記念がもれなくついてくる事でしょう。

まとめ

日本橋から三条大橋までの歩くとこんな感じです。なお歩行距離については歩数計の値そのままなので坂道やら階段など多少誤差は出ますが平地では国道のキロポストを参考に計ってみるとおよそ+5〜10%でした。

歩数 約70万歩 
歩行距離約550km
歩行時間128時間25分(休憩時間含む)
作ったマメ2個
交通費 約7万円

おすすめ

まぁ完全に歩くのは大変なんで、機会が有ればまた歩いてみたい。そんな所を紹介しておきます。
って全部コース内に峠ばっかりですが。

小田原−箱根 一応地元も入れておかないとな。
由比−興津 富士が見えれば格別だったのに。
丸子−岡部 とろろ汁は美味かった。
島田−日坂 坂の上の景色はなかなか。
関−鈴鹿峠 鈴鹿峠から土山宿まで国道1号じゃなければなぁ。


ザ・難所

東海道の難所と言えば箱根、日坂、鈴鹿など道の険しいところや板子一枚下は地獄の渡船やら渡れるかどうかは川次第の川越えなんかを指しますが、この他ひたすら同じ風景が続いて気が滅入る所や現代ならではの難所もあるんですよ。特に静岡県西部から先は道路行政が歩行者に冷たいのか国道1号を除いてほとんど歩道が設置されてません。まぁ拡幅されていない分だけ東海道往時の面影が残っている事になりますが、現代の東海道こと国道1号線や幹線道路と併走しているため抜け道として利用される一面も有るようです。
歩行者とすれ違う際に速度を落とさずギリギリでかわす事が運転上手と勘違いしているアフォとか前の車との十分な車間距離が無いためおいらが前車の間の死角に入り、左一杯寄せたまま突っ込んで来て俺様を硬直させた挙げ句、慌ててブレーキ踏みながらハンドル切るアフォとか(ヒットしないだけマシだけど)と人様をアフォアフォ言いつつ人対車両の人身事故件数じゃ実はおいらが住んでいる神奈川県の方がダントツで多いんです。すいません。
なお危険な難所についてはおいらが通ったのが平日なんで休日は状況が異なるかもしれません。
精神的に難所
その1
沼津−原−吉原の直線区間約10km
ほとんどの所は1km先まで見通せるような平坦で一直線な道路です。平坦だと疲れないような印象が有りますが、同じ筋肉だけ使っているんで結構しんどい上、何よりいくら歩いても歩いても1km先が見通せるという状況は辛いものがありますんで、平行する千本松原を歩くのもありかなと・・・(でもこっちも千本どころじゃない松原が広がって左右の景色は見えないので辛いかも)
精神的に難所
その2
白須賀−二川の国道区間約4km
おいらが通った時は沿道の畑は収穫後なのか種を蒔く前だったのか一面、白茶けた土が一面に広がっていた。歩いても歩いても変わらぬ風景というのは辛いものがあります。荒涼たる風景に加えて周りは遮るものは何もないので夏場は日差しが、冬場はおそらく冷たい風が旅人さんを苦しめるんじゃないかと思われます。
危険な難所
その1
箱根−三島国道1号横断
箱根西坂は何箇所か国道1号線をまたいでます。信号機の有るところも有りますが横断歩道のみの箇所もあります。一応横断歩道に人が立っていたら車はいつでも停止線手前で停まれる速度に減速しないといけないはずですが、そんな事は大抵のドライバーは試験場出た瞬間忘れていますので車の途切れた瞬間を見計らって横断しないといけません。しかも上り下りとも60km以上で流れているので(夜間はぬふわkmオーバー出している走り屋さんも存在します。)十分気をつけて横断して下さい。
危険な難所
その2
天竜川橋
上流側の新天竜川橋を含め歩道というものがありません。まぁ無理して渡らず橋の区間だけバスで渡る手もあるようです。
危険な難所
その3
二川宿−火打坂越えてR1合流するまで区間約6km
本陣も残る二川宿ですが、夕方ともなると結構な交通量で写真なんか撮りつつ旧街道の雰囲気を感じながら歩けるような状況じゃないです。一応、歩道のない道路で歩行者のそばを通過する際は十分な間隔を取るか徐行することになっているようですが
安全な間隔=ドアミラーと接触しない程度。
徐行=追突回避のため無しということのようです。
危険な難所
その4
豊川放水路−御油の松並木−赤坂宿の区間約14km
豊川放水路に架かる橋も歩道がありません。おまけに欄干が低く、すれ違う大型車の風圧でバランス崩して落っこちそうになりました。またR1と名鉄に分断されている区間を過ぎて御油から赤坂までも見事な松並木をゆっくり堪能できる状況じゃありません。
危険な難所
その5
安城−知立の松並木入り口まで約7km
ここも刈谷市の一部を除き知立の松並木まで歩道の無い箇所がほとんどです。R1やら豊田市方面への抜け道として使われているのか、路地から飛び出す車が多くまたトラック等の大型車も走ってますんで路肩や側溝の蓋の上を遠慮しながら歩くことになります。
危険な難所
その6
桑名−四日市約16km
ほとんどの箇所が江戸時代サイズの道幅のままですれ違い不能な箇所が結構あるのに、さらに電柱やら曲がり角周辺など壁を擦られるのがいやなのかポールなんか建てて余計狭くなっているような箇所があったりする中、平行するR1の抜け道として使われているのかかなりの交通量が有ります。
危険な難所
その7
草津線三雲駅前−大津宿手前まで約18km
ここも石部宿周辺、商店街の草津宿、石山駅周辺を除き歩道がないか結構な交通量。特に三雲から石部宿は「生活道路につき車の通過ご遠慮願います」の看板もむなしくなるほど交通量がある上、一部拡幅されているがほとんど津−四日市同様に道幅も江戸時代サイズのまま。抜け道として利用するからには急ぐ人が多いようで大抵の車は制限速度の30kmの道路を赤キップもらえる寸前の速度で走ってます。

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