日時 | 宿場 | 天候 | 所要時間 | 歩数 | 距離 | 交通費 |
2003年8月15日 | 津〜松阪 | 雨 | 7時間 | 約35456歩 | 26.1km | 5110円 |
![]() 四天王寺 ![]() 岩田川に架かる人道橋> |
3時には目を覚まし、靴の中の新聞紙を取り替え、乾いたパンツを穿いて、今日、車を置くゴール地点はどこにしようと検討。 去年桑名から京都まで3日で行ってしまったハイパー健脚な俺様なら1日40km以上は歩けるので80km少々の伊勢街道くらい2日で踏破出来るはずなのだが・・残りの距離を勘定してたらまず本日伊勢神宮参拝は無理と悟りで宿はホテル出るときに「あの〜連泊できます?」とフロントに聞いたら何も見ないで「ありがとうございます」と即答されたので、ガラガラなのか予約状況を完璧に把握したフロントの神様みたいな人なのか・・・ それはさておき車をゴール地点に移動しないとな・・・え? 「昨日は酔っぱらってほーもページのネタ書いてたから全然考えてないや。」 とりあえず、松阪よりちょっと先には行けそうなのでその辺りに車を置いて・・・そこら辺をうろちょろするけど、駅周辺に有料駐車場なんかいうものはない。他府県ナンバーを妙なところに置いておくと不審がられるし、そこいらに路駐ぶっこいて三重県警を敵に回すつもりもないし、と松阪に向かう途中にMAXVALUEなるスーパー発見。じゃご当地食材を仕入れるか、ふーん。こっちではアジの開きは皮を上にして並べるのか。と遠くに来ちまったことを感じつつ即席麺コーナに行くと 「どん兵衛」が関東バージョンじゃん。 去年三重の柘植の健康ランドで食したどん兵衛は関西バージョンだったのに・・・。となると三重県内では東西2種類のどん兵衛が売られているのか。 じゃ名古屋圏と言えば寿がき屋のラーメン・・・。あらら味噌煮込みが無いよ。とぶーぶー言いながらも辛いもの好きにはたまらない台湾ラーメンを購入。 で、松坂駅裏手に駐車場を発見し、さぁ停めようと思ったところで駐車場の券売機を見て「?」。前払いはいいのだが停める時間に応じたチケットを購入し、ダッシュボードに乗せておけと書いてある。うーん。無人の駐車場でこのシステムはアリなのか?と頭上に大きな疑問符を浮かべたまま正直に一日駐車券を購入し、松坂駅に向かった。 でよけいな寄り道のお陰で松阪着いたら10時回っていたので大慌てで津までのキップを買って亀山行きのワンマンカーに乗車。 で何とか11時前に津に戻り、この先飯食えるかどうかわからんしなぁと、駅の立ち食いそば屋で肉うどんをオーダー。って汁は色薄いしちょっと甘いけど関西系だよなぁ。 なんだかんだで出発が遅くなったが11時07分伊勢に向けて出発。早速山門が立派な四天王寺通過。で立派なアーケードを持つ商店街を抜けると歩行者&自転車専用の岩田川に架かる橋を越えた。 香良洲道へ寄り道してみる。 | |||||
![]() 紀勢本線 |
歩き始めて1時間余りで街道からちょっと逸れた公園で小休止。 んで昔はこの高台から海が見えたろうとおぼしき街道を歩いていると突然炸裂する激しいエンジン音。いわゆる珍走かと思ったら競艇場のボートの音らしい。「いい加減環境問題考えて4サイクルにしろや笹川さん」などと思いつつ高茶屋駅を過ぎた辺りで2時間経過。田んぼの中を走る紀勢本線がおいらを抜いていった。 | |||||
![]() 明治天皇小休止跡 ![]() 雲出川 ![]() 松浦武四郎 ![]() 奈良街道分岐 ![]() 月本の追分 |
雲出川の土手が近づいてきた頃、東海道歩いてた時にあちこちに有った明治天皇小休止跡の碑がこんな所にもあった。うーん東海道まっすぐ江戸に向かったんじゃなくて、一応伊勢神宮に立ち寄って「都を江戸に移すからしばらく京都離れるんでよろしく」と挨拶していったんだろうか?等と思いつつ、おいらは1年のブランクによりマメができたらしく一歩踏み出すごとに右足小指に痛みが走るので休憩ついでに雲出川に架かる橋のたもとにあった東屋で治療。お裁縫セットは繕い物のためばかりでなくこんな時にも使えるので重宝するぜ。 足取りも軽くなり橋を越え三雲町に入ったところにトイレが有ったのですかさず利用。常夜灯の数より公衆便所の数が少ない伊勢街道において非常にありがたい存在である。でなにやら看板が立っているので眺めると「郷土の誇り 松浦武四郎」なにやら江戸末期に北海道をウロウロしてたら郷土の誇りと呼ばれるようになった幸運な人らしい。 しかしこの橋2000年に新たに掛け替えられたらしく、若干先代の橋より上流に架かっているのでルート間違えたじゃねーか。と街道の臭いを頼りにルート復帰。 臭いと言えば東海道の時も思ったのだが三重県内はなぜか外に便所が有るところが多いのだが、しかもそれが揃いも揃って通りに面した所に置いてあるもんだからあちらこちらで「あの懐かしい?」臭いが漂っていたりする。 などとくだらん事を思いつつ街道を進むと風景が田圃から小綺麗な家並みになり、ありゃりゃルート間違えたか?と不安になったところで奈良街道分岐の道標・・・という道標を見つけ一安心。 そーいやこの辺りの家々の玄関には”お飾り”が飾って有りますがこれは「伊勢 風習」でググったら一発でヒットしました。要するに「年中正月飾りを飾っておく」のがこの辺りの風習だそうです。残念ながら先の「外便所」はわかりませんでした。 で街道を進むと風景が田圃から小綺麗な家並みになり、ありゃりゃルート間違えたか?と不安になったところで「右伊賀」という道標を見つけ一安心。さらにしばらく行くと月本の追分。本来伊勢参りは月本の追分の先にある香良洲神社へのお参りがセットになっていて行き帰りにお参りしたらしい。 | |||||
![]() 小津一里塚跡 ![]() 初瀬街道との追分 ![]() 昔の屋号を掲げた家 ![]() 松阪商人の館 ![]() アマガエル |
なにやらこの辺りは立て続けに道標やら常夜灯があるなぁ。って今度は一里塚。 どこを基準にした一里塚なんだか良くわからん。 雨も小止みになって良い感じだが、霧雨だと傘が役に立たないのね。 せっかくでかい傘をわざわざ買ったのに・・・まぁ狭い街道をかっとぶ車の速度抑止効果は明らかに有るんだろうけどと歩いていると三渡川を越えて松阪市に入った。 この橋のたもとに初瀬街道の追分の道標があり、川沿いの道は大和に続くらしい。 なんだかんだで歩いているうちに街道沿いの家々には昔の屋号が掲げられている。って今度はいかついお寺の山門。そーいやお盆という事であちこちから坊さんの読経が聞こえる街道を進むと「松阪商人の館」なるものがある。まぁ武家屋敷やら昔の役所を公開しているところは結構あるが庶民の家を公開するなんざ珍しいぞと入場料200円を払って中にはいるといきなり千両箱じゃなくて万両箱がおいらを出迎えた。ちっとも庶民じゃねーじゃんかと説明を見るとなにやら蔵の床下から出てきたそうだが、 肝心の中身はどーしたのよ 残念ながら、説明のボードには記載がなかった。 松坂商人の館を後にし、再び街道に戻った俺様はタバコでも買うかと自販機に近づくと・・・なぜかアマガエルが休んでいた。さすがにサンリオキャラクターだけに?、千円札を突っ込んでも全く動じる様子もなく愛嬌?を振りまいていた。そうこうするうちに17時近くなりぼちぼち本日のゴール地点を探していたら紀勢本線徳和駅に到着。ダイヤを見ると30分はぼけーっとせざるを得ないのでもう少し先へ行ってみようと地図をあらためると1時間ちょっと歩けば近鉄線の漕代駅に辿り着けそうである。何より昨日から歩いた時間の割には距離を稼げておらず、伊勢神宮に到着した時間が参拝できる時間じゃなかったらガックリだしな。 で櫛田川を越えて本日のゴール地点漕代駅に到着。 |
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